会議のまとめ方。決定事項・担当・期限をその場で確認する例文
会議の最後に何をまとめるか迷う人へ。決定・保留・次の行動を分ける図解と、担当・期限を確認する例文、会議メモのテンプレートで練習できます。

この記事のポイント
会議をまとめるときは、決まったこと、決まっていないこと、次に誰がいつまでに何をするかを分けて読み上げます。提案と合意を混ぜず、条件付きの決定なら条件も残しましょう。最後に認識の違いを確かめてから、同じ内容を議事メモに記録します。
- 発言の順番を再現するより、決定・保留・行動を分けて確認する
- 担当者と期限に加え、何ができたら完了かも言葉にする
- 曖昧な賛成や沈黙を、決定として書き換えない
決定・保留・行動の3つに分ける
「では、その方向で進めましょう」で会議が終わり、翌日になって担当や締切を確認し直す。そんなときは、議論の内容より、最後に何を確認したかを見直してみます。
会議のまとめは、全員の発言を短く再現することだけではありません。決まったことと、まだ決めていないことを分け、その後の仕事をそろえる時間でもあります。
決まったこと
何を実施するか。対象、範囲、条件付きの合意ならその条件。
まだ決めていないこと
何が未確定か。決めるために不足する情報は何か。
次の行動
誰が、いつまでに、何を終えるか。次に確認する相手も示す。
「A案で進めたい」という発言は提案であり、承認ではありません。「異論がなければ」と言った後の沈黙も、それだけで全員の同意と決めつけないようにします。会議で決定する人や合意の取り方が決まっていれば、その手順で確認します。
会議の最後に読み上げる例文
次は、社内勉強会の開催を話し合った架空の例です。オンラインで実施することは決まったものの、日程は担当者の確認待ちという設定です。
整理する前
今日はオンラインで進めるということで。日程はまた調整して、資料も作っておきましょう。よろしくお願いします。
整理した後
決まった点を確認します。勉強会はオンラインで開催します。日程は候補2つのまま保留です。私が登壇者の予定を水曜17時までに確認し、翌日午前に候補を共有します。資料の作成は日程確定後に着手する認識で合っていますか。
「認識で合っていますか」の後には、返事を待ちます。違いが出たら、その箇所を直してもう一度確認してください。長い議論の末尾で急いで読み上げるより、最後の確認に使う時間を進行役と確保しておくと扱いやすくなります。
結論が出なかった場合
「本日は方式を決めず、A案とB案の運用費用を確認します。調査担当は私で、金曜までに比較を共有します。その内容を見て、次回は部長に判断をお願いします」。決められなかった理由と次の調査が分かれば、持ち帰る仕事を特定できます。
条件付きで決まった場合
「対象部署が確認できたら、来月から試行する」という合意なら、「来月から実施」とだけまとめないようにします。条件を満たしていない間の扱いと、条件を誰が確認するかも記録します。
議事メモに残す項目と、曖昧にしやすい言葉
口頭で確かめたことは、その場のメモにも反映します。記録のために別の文章へ大きく書き換えるより、確認した表現を残す方が、後から内容が変わるのを防ぎやすくなります。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 決定と理由 | 勉強会はオンライン開催。遠方の拠点からも参加できるようにするため。 |
| 保留 | 開催日は10月6日または8日。登壇者の予定が未確認。 |
| 担当・期限・成果物 | 運営担当が水曜17時までに登壇者の可否を確認し、候補日一覧を更新する。 |
| 次の確認 | 木曜午前に更新した候補日一覧を主催者へ共有し、開催日を決める。 |
実際のメモでは、「水曜」「木曜」を具体的な日付に置き換えます。「なるべく早く」「担当者で」「検討する」も、担当と完了が分からなくなる言葉です。「検討」の結果として、案を作るのか、可否を返すのかまで確かめてください。
Atlassianの会議ガイドでも、会議後の文書に決定と理由を残し、関係者へ共有する運用が紹介されています。この例では、さらに会議を締める発言として読める形にしています。
短い会議メモから、締めの発言を作る
以下の条件だけを使って、決定・保留・行動の順に読み上げます。条件に書かれていない承認や担当を勝手に追加しないことも、確認の練習になります。
ここで、ひとつ練習
架空の会議で、新しい申請フォームを営業部で試すことは決まりました。開始日は未定です。あなたが利用できる端末を金曜12時までに調べ、その結果を見て責任者が開始日を決めます。この会議の締めの発言を作ってください。
- 伝えることを、下のメモに短く書きます。
- スマホの録音などを使い、30秒〜1分を目安に声に出します。
- 確認する点をひとつ選び、もう一度言い直します。
メモはこのページ内だけで使います。保存されないため、残したい場合はコピーしてください。
振り返るポイント
- 開始日を決定済みとして話していないか
- 調査の担当・期限・内容が伝わるか
- 相手が認識の違いを伝えられる確認を入れたか
欠席者に共有するときに補うこと
欠席した人には、「なぜその決定になったか」がないと意図が伝わらないことがあります。決定の根拠と、影響する担当者が行うことを短く補い、詳しい議論の記録は必要な人が参照できるようにします。
AIの議事録を使う場合も、決定・提案・否定・保留が入れ替わっていないか、担当名と日付が合っているかを確認します。要約に書かれているという理由だけで、会議中に決まっていなかったことを決定へ変えないでください。
会議の途中で確認を挟む言い方に迷ったら、会議で話し始める一言も練習できます。「ここまでで決まった点を一度確認してもよいですか」と、議題の切り替わりで声をかける方法があります。
よくある質問
司会ではない人が会議をまとめてもよいですか?
「認識をそろえるため、決まった点を確認してもよいですか」と進行役に声をかけられます。自分に決定権があるように言い切らず、参加者の確認を受ける形にします。
何も決まらなかった会議はどう締めますか?
何が不足して決められなかったかと、次に確認する人・内容・期限を伝えます。次回会議の日時だけでなく、そこまでに揃える判断材料を残してください。
AIの議事録をそのまま共有してもよいですか?
決定事項、担当名、日付、条件を元の会話や参加者の確認と照合してから共有します。提案が決定扱いになっていたり、否定や保留が抜けたりしていないかを見てください。
参考資料・出典
- Atlassian Team Playbook — Page-Led Meetings
会議の結果・次の行動を明確にし、決定と理由を文書へ反映する運用の参考。本文の会議とメモは独自に作成した架空の例です。
参照確認日:2026年9月12日。例文・図解・練習問題は説明用に制作したもので、受講者の改善実績を示すものではありません。

次に練習するときのために



