本文へ移動
説明・報告

上司への相談の仕方。判断してほしいことが伝わる例文と準備メモ

上司への相談は、何を決めたいかと、いつまでに必要かを先に。案がある場合・まだない場合・急ぎの場合の例文と、選択肢を整理する練習メモを用意しました。

ツタリオ編集部公開:7
Xで共有

「上司への相談を整理する。」のタイトルと、選択肢を書いたノートを挟んで話す2人のイラスト
イラスト:ツタリオ編集部

この記事のポイント

上司に相談するときは、決めたいこと・判断が必要な期限・今分かっている事実を整理します。自分の案があれば理由と懸念を添え、まだ案を作れないなら、どこで判断に困っているかを伝えましょう。案が揃うまで緊急の相談を遅らせる必要はありません。

  • 相談の入口で、助言・承認・優先順位のどれを求めているかを伝える
  • 選択肢は同じ条件で比べ、都合の悪い点も一緒に示す
  • 決まった担当と期限を最後に確認し、行動につなげる

「どうすればいいですか」を、具体的な問いに変える

「どうすればいいですか」と聞かれた上司は、作業方法の助言がほしいのか、案の承認がほしいのか、優先順位を決めてほしいのかを、まず確かめることになります。自分でも整理できていないときは、この3つのどれに近いかを考えてみます。

  • 助言:「集計方法の選び方で迷っています。判断の観点を教えていただけますか」
  • 承認:「集計を先に終えるため、資料の構成をA案に変えてよいか確認したいです」
  • 優先順位:「2件の締切が重なるので、どちらを先に進めるか相談したいです」

忙しそうなときは、「集計方法の相談で5分ほどお時間をいただけますか。明日の午前中までに決めたいです」と、内容と期限も伝えます。上司の判断が不要な確認なら、担当者や既存の資料で確かめられるかも見ておきましょう。

相談前に4つだけメモする

相談の準備では、経緯の長い文章より、決めたいことが見えるメモを作ります。分かっていない項目は、空欄を埋めるために推測せず「未確認」と残します。

  1. 決めたいこと・期限

    どの判断を、いつまでにお願いするか。

  2. 分かっている事実

    現状と制約。確認済みのことと推測を分ける。

  3. 対応案と気になる点

    自分の案、その理由、案を選ぶと困ること。案がなければ、考えが止まっている点。

  4. 上司に聞く問い

    承認、助言、優先順位など、今回お願いすることを一文にする。

相談の準備メモ。緊急時には、影響と判断が必要な時刻を先に連絡します。

選択肢を比べるときは、同じ条件を使います。A案では納期だけ、B案では費用だけを話すと、どちらがよいか比べにくくなります。納期・作業量・品質など、今回の判断に関わる項目を両方にそろえます。

判断材料や選択肢の整理には、AtlassianのDACIガイドも参考になります。ここでは組織全体の決定手順を導入するのではなく、日々の相談に必要な情報を抜き出しています。

案があるとき・ないとき・急ぎのときの例文

案がある:勧める理由と、残る問題も示す

整理する前

先方から資料を増やしてほしいと言われていて、全部やるのは大変ですし、どうすればいいでしょうか。

整理した後

追加資料は、必要な2ページを先に作る案で進めてよいか相談です。全5ページを作ると提出が1日遅れます。先方には用途を確認できていますが、残り3ページの提出時期は合意できていません。段階的な提出を提案してよいでしょうか。
例文は架空の場面です。見るポイント:自分の案に都合のよい情報だけでなく、確認が残る点も伝えているか。

案がない:何が分からないのかを伝える

「返金依頼の対応で相談です。手順書を確認しましたが、今回の条件に当てはまる記載が見つかりませんでした。私の判断で回答してよい範囲か、確認先を教えていただけますか」。分からない問題を無理に二択にするより、確認できた範囲と不足する判断基準を示します。

急ぎ:きれいにまとめる前に、影響を共有する

「本日15時の提出に間に合わない見込みです。確認待ちの1件が残っており、提出方法の判断が必要です。今、3分ほど相談できますか」。緊急度は「至急です」だけでなく、何時に何が起こるかで伝えます。連絡手段や緊急時のルールが決まっていれば、それに従ってください。

2つの対応案から、相談を組み立てる

次の架空の条件を使って、自分なら何を勧めるか、どこに迷いがあるかを書きます。数字は練習用の設定で、実際の仕事に流用する前提ではありません。

ここで、ひとつ練習

明日の説明会に使う資料で、確認済みの版は今日中に完成します。追加の図を入れる場合は明日11時の完成予定で、説明会は13時です。上司の確認には1時間必要です。どちらで進めるか、本日16時までに判断をお願いしてください。

  1. 伝えることを、下のメモに短く書きます。
  2. スマホの録音などを使い、30秒〜1分を目安に声に出します。
  3. 確認する点をひとつ選び、もう一度言い直します。

メモはこのページ内だけで使います。保存されないため、残したい場合はコピーしてください。

振り返るポイント

  • 上司が判断する内容と期限が明確か
  • 自分の案に残る懸念を隠していないか
  • 確認に必要な時間も含めて説明できたか

相談の終わりに、誰が何をするか確認する

「では、今回は確認済みの版を使います。私が今日17時までに共有し、上司には明日10時までの確認をお願いします。この進め方でよいですか」と、決定を作業に結びつけます。相談の途中で案が変わった場合ほど、最初に用意したメモをそのまま残さないようにします。

判断が保留になったら、次に必要な情報を誰が集め、いつ再確認するかを決めます。定期的に相談したいテーマがあるなら、1on1の準備メモに残す方法もあります。

よくある質問

自分の案がないまま相談してもよいですか?

案を出せない理由や、どこまで確認したかを伝えれば相談できます。経験や権限が足りない問題、影響が広がる問題では、案を完成させることより早めの共有を優先してください。

忙しい上司に話しかけるタイミングが分かりません。

相談の内容、必要な時間、回答が必要な期限を短く伝えます。緊急でないなら候補時刻を出し、急ぎなら何時にどんな影響が出るかを明示して、連絡方法を確認します。

上司と自分で勧める案が違ったらどうしますか?

結論だけを言い合わず、納期・品質・費用など、どの条件を優先するかを確認します。自分が把握していない前提があれば補い、決定後に必要な対応を整理してください。

参考資料・出典

参照確認日:2026年9月12日。例文・図解・練習問題は説明用に制作したもので、受講者の改善実績を示すものではありません。

ツタリオ

この記事の執筆・編集

ツタリオ編集部

ツタリオが運営する話し方メディア。AIを活用して、仕事の場面に沿った例文・図解・練習問題を制作しています。掲載内容の編集責任はツタリオの運営者が担います。

制作方法と編集方針

次に練習するときのために

Xで共有

記事一覧に戻る