1on1で何を話す?部下側が用意できる話題と相談の例文
1on1で話すことがないと感じる人へ。最近の仕事、困りごと、挑戦したいことから話題を選び、上司に聞きたい問いを作る準備シートと例文を紹介します。

この記事のポイント
1on1の前には、最近の仕事で気になった出来事を一つ選び、「自分はどう受け止めたか」「何を相談したいか」をメモします。業務上の困りごと、もらいたいフィードバック、今後試したい仕事などから、今日いちばん話したいことを決めると準備しやすくなります。
- 大きな悩みがなくても、最近の具体的な出来事から話題を探せる
- 出来事の報告に、自分の受け止めと聞きたいことを添える
- 次回までに試すことと、上司にお願いしたことを別々に残す
話題が浮かばないときは、最近の仕事を振り返る
予定表の1on1を見てから、話題を探し始めることはありませんか。「大きな相談がないから話すこともない」と考えると、準備が止まりがちです。前回から今日までの仕事を見返すと、小さくても確かめたいことが見つかるかもしれません。
表は横にスクロールして読めます。
| 振り返ること | 出来事の例 | 上司に聞けること |
|---|---|---|
| うまくいった仕事 | 依頼内容を先に確認したら、修正が少なかった | この進め方を次の案件でも使ってよいか |
| 判断に迷った仕事 | 急ぎの依頼を受け、予定していた作業が遅れた | 次に重なったとき、何を基準に優先するか |
| 試してみたい役割 | 次回の説明会で一部の説明を担当したい | 任せてもらうには、何を準備すればよいか |
| 確認したい期待 | 担当範囲が増えたが、評価される点が分からない | 今期、特に重視している成果は何か |
全部を話す必要はありません。今回聞けたら仕事が進みそうなものを一つ選び、残りは次回の候補にします。職場によって1on1の目的は異なるため、進捗報告や評価面談とどう分けるかも確認してください。
出来事・受け止め・相談を1セットにする
業務の結果だけを書くと、いつもの報告と同じになりやすくなります。その出来事で自分が何に迷ったか、どう進めたいかも添えます。気持ちを詳しく話すのが難しければ、「判断に時間がかかった」「次は自分で対応したい」と仕事上の言葉にして構いません。
最近の出来事
何があったか。評価ではなく、場面や自分の行動を短く書く。
自分の受け止め
何に迷ったか、続けたいことは何か、次はどうしたいか。
今日の相談
意見がほしい、基準を確認したい、機会がほしいなど、上司への問いを添える。
たとえば「案件が増えています」で止めず、「急ぎの順番を自分で判断すると迷うため、優先順位の基準を確認したいです」と続けます。進捗を知ってもらうことから、進め方を一緒に考える会話へつなげられます。
GitLabの1on1ガイドでは、本人と上司の双方が議題を加える運用が紹介されています。自分の職場でも共有メモを使えるなら、会議直前に思い出すより、出来事があったときに一行ずつ残す方法を試せます。
困りごとと、挑戦したいことの話し方
困りごと:起きたことと、相談したい判断を分ける
整理する前
最近、仕事が多くて大変です。毎日ばたばたしていて、何からやればいいか分かりません。
整理した後
今週、当日の追加依頼が3件あり、予定していた提案資料が2日遅れました。次も同じことが起きそうなので、追加依頼を受けた時点で何を優先するか、確認の仕方を決めたいです。
数字は架空の設定です。実際の面談では、すべての依頼を数え直さなくても、記録で確かめられる代表的な場面から説明できます。「いつも」「全部」と広げすぎず、困った場面を具体的に示します。
挑戦したいこと:希望と、最初に任せてほしい範囲を伝える
「次の説明会で、資料の冒頭5分を担当してみたいです。今回は資料作成まで担当したので、説明するところまで経験したいと考えています。任せていただくには、どの点を準備すればよいでしょうか」。希望がまだ曖昧なら、「担当できる仕事の候補を一緒に考えたいです」と相談を始められます。
フィードバックがほしいときも、「何かありますか」だけでなく、「先週の顧客説明で、次に直すならどの部分でしょうか」と場面を絞ると、相手も振り返りやすくなります。
次の1on1に持っていくメモを作る
共有メモに書く前に、話し始めの30秒を準備します。勤務先や顧客の具体名は使わず、場面だけ置き換えて練習できます。
ここで、ひとつ練習
架空の職場で、定例会議の資料は自分で作れるようになりました。次は説明も担当したい一方、質問に答えられるか不安があります。次の1on1で、挑戦したい範囲と準備の相談を伝えてください。
- 伝えることを、下のメモに短く書きます。
- スマホの録音などを使い、30秒〜1分を目安に声に出します。
- 確認する点をひとつ選び、もう一度言い直します。
メモはこのページ内だけで使います。保存されないため、残したい場合はコピーしてください。
振り返るポイント
- 自分が話したいテーマを最初に伝えたか
- 希望と不安の両方を具体的に説明できたか
- 上司に何を相談するのか、問いになっているか
話して終わりにしないための記録
終了前に、「私は次回までに冒頭の説明を練習します。上司には、練習の録音を一度確認していただく、という進め方でよいですか」と双方の行動を確認します。決まらなかったことも、未決のまま残しておくと、次回また最初から説明せずに済みます。
共有メモには、次に試すことと確認する日を短く残します。仕事上の配慮を求める場合も、私生活の詳細まで必ず書く必要はありません。話せる範囲と、メモの閲覧者を踏まえて記録してください。判断をお願いする話をさらに整理したい場合は、上司への相談の準備も使えます。
よくある質問
1on1で話すことが本当にありません。
順調なことを確認する回もあります。最近うまくいった仕事と続けたい進め方を伝えたり、期待される役割を確認したりできます。毎回大きな悩みや目標を用意する必要はありません。
業務報告だけになってしまいます。
進捗を短く共有した後に「今日は、この仕事の進め方について相談したいです」と話題を指定してみてください。1on1の目的や普段の進捗共有との分担も、上司と確認できます。
プライベートなことも話す必要がありますか?
話したくないことまで共有する必要はありません。仕事への影響や必要な調整だけを伝える方法もあります。メモを誰が閲覧できるかも確かめてから、残す内容を選んでください。
参考資料・出典
- GitLab Handbook — 1-1
本人と上司の両方が議題を追加する運用や、事前準備・フォローアップの参考。GitLabの社内運用をすべての職場にそのまま当てはめるものではありません。
参照確認日:2026年9月12日。例文・図解・練習問題は説明用に制作したもので、受講者の改善実績を示すものではありません。

次に練習するときのために



