結論から話せない人へ。最初の一文を決める5つの練習
結論から話すのが難しいときは、相手への答え・お願いを一文に。5つの練習問題、PREPの図解、言い換え例で話し始め方を確かめます。

この記事のポイント
結論から話す練習は、相手の質問に一文で答えるところから始められます。「間に合う?」なら「今日中に確認が取れれば間に合います」。自分から相談するときは「何をお願いしたいか」を先に言い、理由を続けます。
- 相手の質問に答える一文を、最初に用意する
- 意見なら自分の案、依頼ならお願いしたいことを先に言う
- 結論と理由の2文を作り、声に出してみる
結論とは、相手の問いへの答え
「結論から話して」と言われても、どの情報が結論なのか分からないことがあります。そんなときは、相手の質問を短く書き出してみましょう。「間に合う?」「どちらがよい?」「何を手伝えばよい?」では、最初に伝える答えが違います。
「間に合う?」と聞かれたら、まず「間に合います」「今日中に確認が取れれば間に合います」「まだ判断できません」のように答えます。どう作業を進めてきたかは、その後の説明です。
自分から相談を始める場合は「相談したいこと」が結論の役割を持ちます。たとえば「来週の担当を変更できるか相談です」と切り出すと、相手は何について判断する話かを把握できます。
最初の一文と理由をつなぐ
意見や提案を話す場面では、結論・理由・具体例・結論の順に整理するPREP法が使えます。最初は「A案を提案します。今週中に試せるからです」の2文を作り、必要に応じて具体例を足してみましょう。
結論:私は何を伝えたい?
A案で進めることを提案します。
理由:なぜそう考える?
今週中に試せて、結果を見て修正できるためです。
具体例:どんな場面・事実がある?
今ある資料を使えるので、新たな制作を待たずに始められます。
結論:次にどうしたい?
まずA案を小さく試したいです。
整理する前
先週いろいろ調べて、A案もB案もあって、B案だと準備に時間がかかるんですが……。
整理した後
A案を提案します。今ある資料を使えるので、今週中に試せるからです。まず一つのチームで使い、続けるかどうかを判断したいです。
最初の一文を決める5つの練習
- 質問に一文で答える。「作業は終わった?」に、完了・未完了・確認中のどれかで答えます。理由は次の文に分けます。
- お願いを一文にする。「誰に・何を・いつまでに」をメモし、「明日の午前中までに資料の確認をお願いします」と話します。
- 選択と理由を分ける。「私はA案を選びます」「理由は○○です」の2文を作り、理由が結論と関係しているか見ます。
- 説明の中から答えを探す。自分のメモで「つまり」「だから」の後にある文を見て、最も伝えたい一文を選びます。その文を先頭に移して読んでみます。
- 同じ内容を別の相手に説明する。上司・同僚・初めて聞く人を想定し、それぞれが最初に知りたい情報を変えてみます。
明日の仕事に近い練習を一つ選び、最初の一文と理由を声に出してみてください。書いてみると自然でも、話すと長いと感じる部分があれば、そこで文を区切ります。
自分の言葉で言い直す
ここで、ひとつ練習
チームに「会議の前日までに議題を共有する」ことを提案します。最初の一文で提案を伝え、その後に理由と具体例を続けてください。
- 伝えることを、下のメモに短く書きます。
- スマホの録音などを使い、30秒〜1分を目安に声に出します。
- 確認する点をひとつ選び、もう一度言い直します。
メモはこのページ内だけで使います。保存されないため、残したい場合はコピーしてください。
振り返るポイント
- 最初の一文だけで、提案が分かったか
- 理由が提案を支えているか
- 一文に情報を詰め込みすぎていないか
結論を急がなくてよい場面もある
相手の話を聞く時間や、まだ考えを出し合っている会議で、すぐに結論を決める必要はありません。「まだ案の段階ですが」「前提を確認させてください」と伝えた方が、その場に合うこともあります。
分からないことが残っているなら、「現時点ではA案がよいと考えています。費用は確認中です」と添えます。依頼しにくい内容なら、「日程について相談させてください」と短く前置きしてから、お願いを伝えられます。
よくある質問
PREP法を使えば必ず分かりやすくなりますか?
型に当てはめるだけでは十分ではありません。相手が知らない前提や、判断に必要な情報が入っているかも確かめます。短い確認なら、答えと補足だけで足りる場合もあります。
話しながらでないと考えがまとまりません。
先に3つのキーワードだけ書いてみましょう。そのうえで「まだ考えが途中ですが」と共有するのも一つの方法です。完成した意見のように言い切る必要はありません。
結論から言うと冷たい印象になりませんか?
依頼では「相談させてください」、難しい連絡では相手への配慮を添えられます。結論を早めに伝えることと、気遣いを省くことは別です。
参考資料・出典
- Toastmasters International — Preparing a Speech
話の順序と事前練習についての一般的な参考資料。この記事の業務例と練習問題は独自に作成しています。
参照確認日:2026年9月12日。例文・図解・練習問題は説明用に制作したもので、受講者の改善実績を示すものではありません。

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